tsyama記

プログラミングとそのほか

郡山に行って一人ネカフェ開発合宿をした話

 以前、一人開発合宿というものをQiitaかどこかで見かけて以来ずっとやりたいと思っていたのですが、生来の出不精のせいで一向にできていませんでした。

 そんな折、7月中旬の三連休に心を突き動かされ、また、丁度個人的に開発が捗っていないヤツもいたので、勢いで一人開発合宿をしてみることに。しかしあまりお金をかけてやると「こんなくだらない一人イベントに浪費してしまった。もうやめよう。」と後から後悔してしまいそうです。今回はできるだけリーズナブルな合宿とするため、場所はおとなりの福島県とします。特に見たいものがあったわけではありません。また、宿泊施設も費用重視でネカフェにしました。

 なお、スケジュールを立てて旅行するのが死ぬほど苦手なので何泊するか、開発にどれくらい時間を割くかは決めません。なんかだめだなと思ったらすぐに帰りましょう。

 

 新幹線などの高額な交通手段に頼ると行く前に気後れするので高速バスにします。隣県なのでバスの中で2時間も寝ていれば着きます。個人的に高速バスは乗りなれているので2時間程度は苦もありません。逆に寝るには少し短いくらい。値段も往復で3,400円とリーズナブルです。

 

f:id:tsyama-desu:20180826003510j:plain

 写真はバス待ちエリアで人生初の自販機当たりを引いた津軽りんごジュース。これはなかなかいい合宿になりそうです。

 

 到着したのはだいたい午後三時。ここで初めての郡山に浮かれてむやみに行き当たりばったりの観光名所に行こうとすると開発合宿の前提がめちゃくちゃになってしまいかねません。まずは背伸びをせずに近場のスーパー銭湯で汗を流しながら作戦を練ることにします。

 

f:id:tsyama-desu:20180826003529j:plain

 

 ここがとてもよかった。スーパー銭湯にさしたる期待はしていなかったのですが、素朴ながらエモの漂うスーパー銭湯であったと思います。いたるところでシャワーがぶっ壊れていたり、男湯に憶することなくずかずかとあがりこみフルチンのおじさんとの会話を嗜む清掃のおばさんなど、全体的に溢れる田舎っぽい適当さがいい味を出していました。個人的には露天風呂周りでろくに浴槽にもつからずそこらで寝っ転がっていたおじさんたちが動物園のトドの群れのようで微笑ましかったです。

 

 話が逸れましたが、今回の主目的はネカフェでの開発合宿です。さっさと根城を確保しましょう。

 

 今回使用したのはJR郡山駅のすぐ目の前にある快活CLUB 郡山駅前店です。高速バスの降り口からも歩いてすぐなのでスーパー銭湯に興味のない人は郡山に降り立ってすぐに向かってもよいでしょう。

 店内は特に何の変哲もない一般的なネカフェですが、無線LANが敷設されているため個室に備え付けのPCとは別に個人のノートPCを使うこともできます。僕は開発しながら音楽流したり動画流したりしたい派なので、備え付けPCでyoutubeを垂れ流しつつ個人PCで開発をしていました。不安だった回線速度にも特に困ることはなかったです。

 

 また、受付で簡単な手続きをすれば途中外出もできるので開発の合間にちょっと旅行っぽい雰囲気を味わいたいときに便利です。僕は一泊目の夜にネカフェをちょっと抜け出して駅なかで海鮮丼を食べて旅行っぽさを満喫しました。やはり旅行といえば海鮮丼ですね。

 

 とはいえネカフェにもやはり不便なところはあり、うまいこと工夫しないと生産性に影響が出かねません。これらは可能であれば事前に対策を練っておきましょう。

 

 まず、いくら東北のいち地方都市といえど中央部、しかも駅前にあるネカフェなので週末や三連休などタイミングによっては席が空いていない可能性があります。フルフラットシート(床にそのまま寝転がれる座椅子席)でなくリクライニングシートしか空いていなかったりすると、人によっては生産性に大きな影響が出ます。それどころかネカフェ自体が満室などということになれば目も当てられません。ネカフェに入る時間帯を意識せずにへらへらしていると路頭に迷うことになります。気を付けましょう。

 

 ちなみに万が一路頭に迷ってしまった場合は先のスーパー銭湯が深夜でも営業自体はしているので身を寄せます。こうなってしまっては開発をいったん諦めざるを得ません。次の日の自分にすべてを託し、今は睡眠時間を確保することに専念してください。

 

 また、ネカフェには早く行けばいいというものでもありません。快活CLUBでは基本的に何時間いても追い出されるようなことはありませんが、料金プランの最大が12時間のため12時間ごとに精算しなくてはなりません。例えば午後三時にチェックインして宿泊すると次の日の午前三時に店員に起こされて精算させられます。このような煩わしい事態を避けるため、チェックインの時間帯は事前に考えておきましょう。夜六時くらいにチェックインしてモーニングコール代わりにするのもありかもしれません。

 

総括

郡山駅周辺MAP 

 旅行っぽさを特に求めていないのであれば快活CLUBをメイン拠点にしつつ食事は郡山駅周辺で済ませ、気分転換に銭湯で汗を流す、というスタイルがおすすめです。もうちょっと観光名所的なところに行ってもいいですが、主目的は開発合宿なので物足りないぐらいがちょうどいいかもしれません。こういった選択肢を取れるのも近場の合宿先を選んだからこそだと思います。遠いところに行ってしまうと「せっかく来たし」精神が発動してあれこれ観光してしまうので、二泊三日程度だとなかなか開発に集中できないですね。

 

 とはいえあまりにも旅行っぽさを排除した開発合宿も「じゃあ家でよかったんじゃね?」という虚無が襲うため、お手軽にある程度の旅行感を味わえるスポットは考えておきましょう。僕は一人旅といえば寺社仏閣めぐりというイメージがあったので、郡山駅から歩いて30分足らずの神社へ足を運びました。

 

f:id:tsyama-desu:20180826003631j:plain

 

 

では、下記まとめです。

 

  • 名所など、開発以外のみどころの多いところに行くと集中できない
  • 交通費のあまりかかるところに行くと「せっかく来たし…」精神が発動してしまうので近場で済ませる
  • 宿泊拠点、食事拠点のほか、銭湯などのリフレッシュ拠点を用意しておくとよい
  • ある程度の旅行感をお手軽に味わえるスポットはどこか見つけておくとあとから虚無感がこない
    • 寺社仏閣
    • 展望台
    • その他お好みで

 

 余談ですが、寺社仏閣巡りは観光スポットハードルが意外と高いので注意です。僕は30分かけて謎の神社に足を運びましたが、何を見ていいのかわからず10分で帰りました。

 

おわりに

 以上、勢いだけでやったひとり開発合宿ですが、気分転換にもなって意外とよいものになりました。隣県かつそこまで観光名所っぽくない郡山をチョイスしたことで、出不精の僕でも気後れすることなく開発に集中することができました。

 またやりましょう。

 

f:id:tsyama-desu:20180826003657j:plain